6/5(金)「データを活用した問題解決力向上セミナー」を開催しました。

 

この日は、則尾新一アドバイザー(元・豊前東芝エレクトロニクス株式会社/現・自動車メーカー勤務)を講師にお迎えし、会員企業5社から9名の方に加えオブザーブ参加の方も含め、合計11名での開催となりました。

1.研修の構成

昨年度までは政府がデータ利活用のステップとして提唱する「PPDAC」の流れで構成していましたが、今年度は製造業と馴染みが深いQCストーリーをベースに、データを活用して問題解決を進める「シックスシグマ(ISO 13053-1:2011・プロセス改善における定量的方法-シックスシグマ-第1部:DMAIC法)」の流れで講義と演習を進めました。

「シックスシグマ」とは?

シックスシグマとは、統計分析や品質管理の手法を活用して工程や業務を分析し、不良やミスの原因を特定・改善することで、品質向上や顧客満足度の向上を目指す活動です。

シックスシグマの特徴は、「平均値を改善すること」よりも「ばらつきを減らすこと」を重視する点にあります。平均値が目標に近くても、ばらつきが大きければ不良は発生します。そのため、工程のばらつきの原因を取り除き、安定した品質を実現することに重点を置きます。

つまり、シックスシグマとは、工程のばらつきを抑えて不良を減らし、品質を安定させるための改善活動です。

皆さんに質問です。下図は5発の射的結果です。図Aと図Bの違いは何ですか?


2.研修の内容

昨年は、紙飛行機を飛ばす発射装置(カタパルト)を作るところから始まりましたが、製作に時間がかかりばらつきの因子も増えてデータ分析が複雑になりました。今年は事務局で準備した発射装置を使用し、データ確認と分析に時間を割けるよう内容を改良しました。

Measure(測定):現状を数値で正確につかむ
・データ分析をし易くするために、飛行機製造者、発射者、測定者を明確にした上で飛行距離測定します。


Analyze(分析):バラツキの原因を探す
・飛行距離の差異を現地、現物、事実・データで議論しながら原因究明します。

Improve(改善):原因を最適化する改善策の検討
・改善条件は機体製造者(機体)、発射台長さ、発射角、発射担当者など多岐にわたります。

Control(管理):改善効果をデータで検証し、くり返さない仕組みを作る
 ・データ取得の重要性を痛感した瞬間でした。

3.セミナーを終えて
今回の研修を通じて、受講生の皆さんはデータのバラつきの理解やQC手法、シックスシグマの概要を学び、ピボットテーブルやグラフ作成によって問題点を可視化できることを実感されました。

ピボットテーブルとは?
ピボットテーブルは、エクセルで大量のデータを効率的(対話的)に集計・分析できる機能です。項目名をドラッグ&ドロップで簡単にデータ分析(合計、個数、平均、ばらつきなど統計量)できます。複数項目で絞り込みや並べ替えもでき、視覚的にデータの傾向や特徴を把握しやすくなります。初心者でも使いやすく、報告書やプレゼン資料作成に役立つ便利なツールです。
使ったことがない方は、ぜひ一度触ってみてください。


QC企業会では、会員企業の皆様の人財育成に役立つ研修をこれからも企画・提供してまいります。たくさんのご参加をお待ちしております。

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