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第22回QC企業会成果発表会を盛大に開催しました!

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11月28日(金)、昨年は開催を見送った「QC企業会成果発表会」を、今年は満を持して開催いたしました。 今年の発表会は、内容を一段と充実させ、以下のような構成で実施しました。 発表会プログラム 1) QC活動成果発表 マレリ九州株式会社 苅田工場 KEIZOKUサークル様による、「コネクタの半嵌合を撲滅する」取り組みの発表がありました。 ポイントは「ボールペンのカチッ」という身近な現象から着想を得たアイデア展開にあります。 詳しく聞きたい方は、ちょっと遠いですが、ぜひ来年5月に北海道で開催予定の「2026年度QCサークル全国大会」にご参加ください! KEIZOKUサークル様は、全国大会の舞台に立つ予定です! 講評をいただいた、QC企業会の則尾アドバイザーからは、さらにステップアップするために二つの手法が紹介されました。一つ目は、ストレスストレングスモデル。二つ目はTRIZ(トゥリーズ)。詳しい内容はぜひ調べてみてください。 2) R7年度創意工夫功労者賞受賞報告 株式会社シーゲルの清永様、佐藤様が受賞された2つの工程を1つに統合するという大胆な改善を報告いただきました。 この工程変更により、年間約3千万円ものコスト削減を実現! 通常、納入先のユーザー企業は大幅な工程変更に慎重ですが、品質に影響を与えない綿密な作り込みにより、納入先からも高い評価を獲得しました。 まさに「品質を守りながらの超絶コストダウン」という、模範的な改善事例でした。 3) 最新の生成AIトレンド講演 別府大学の是永先生に「最新のAIトレンド~生産性を上げ、課題を解決する活用法~」と題した講演をお願いしました。 ChatGPTやCopilotなどの生成AIは話題の中心ですが、実際に仕事で活用している方はまだ限られています。 企業での利用にあたってはセキュリティの問題もあり環境整備が容易ではない現状がありますが、プライベート利用でもあまり活用されていないようで、ほんともったいないです。 皆さんはどうでしょうか?今こそ、生成AIを味方に付けるチャンスです! 4) 懇談会 発表終了後には、登壇いただいた方々とアドバイザー、役員が集まり、和やかな懇談会を開催しました。 マレリ九州様の発表の振り返りから最新の生成AIについてまで幅広いテーマで活発な意見交換が行われ、事務局の心配をよそに大いに盛り上がりました...

10/28(火)「なぜなぜ分析セミナー」を開催しました。

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 10月28日(火)、田子 清貴アドバイザー(元社団法人日本規格協会専任講師)をお招きし、「なぜなぜ分析セミナー」を開催しました。このセミナーには、会員企業8社から29名の方々がご参加くださいました。 QC企業会で人気の田子先生の「なぜなぜ分析セミナー」は、今年で8年目を迎え、これまでの受講者総数は146名に達しました。事務局担当の私としては、今回で2回目の受講となりますが、複数回受講することで、理解が深まることを実感しています。さて、「なぜなぜ分析セミナー」という名前から、なぜなぜ分析の方法を習得すれば改善や解決の力がつくと思いがちですが、実は「なぜなぜ分析」は、解決ストーリーの中での原因追及において真価を発揮するものなので、事象を把握し、事実を整理することや再現を確認し、対策を実施することで、初めて有効な改善や解決につながるのです。また、演習を通じて、問題点を把握する際に少しでも捉え方がずれると、その後の現象や「なぜ」がずれていくことも実感したグループがあったようです。 田子先生は、講義の中で重要なポイントを明確に示し、「ここ重要!!〇をつけておいて!!!」とテンポよく進められたので、受講者の皆さんも気を抜く暇がなかったのではないでしょうか。 QC企業会では、セミナーの時間設定を一般的に1日(9:30~16:30)で行っていますが、田子先生によれば「このセミナーは2日間コースで行っていたものをQC企業会用に1日に圧縮している」ということで、全速力で駆け抜けていただきました。田子先生、本当にお疲れ様でした! 以上 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 大分県立工科短期大学校  ------------------------- 企業連携・交流室 大分県QC企業会事務局  〒871-0006 大分県中津市大字東浜407番地27 TEL:0979-23-5500 FAX:0979-23-7001 HP: https://www.qc-circle.oita-it.ac.jp/ ブログ: https://qc-circle-oita.blogspot.com/ Email: qc-circle@oita-it.ac.jp =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-...

10/17(金)QC手法研修(応用編)を開催しました。

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  📣 Excelで“使えるQC手法”を習得! 10月17日(金)、則尾 新一アドバイザー(元・豊前東芝エレクトロニクス/現・自動車メーカー)を講師にお迎えし、「QC手法研修(応用編)」を開催しました。会員企業6社から18名の皆さまにご参加いただき、満席の盛況となりました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!今回の研修は、昨年度の「Excelを活用したQC手法研修」の続編として、より実務に活かせる内容を深掘り。Excelと相性の良い「パレート図」「グラフ」「ヒストグラム」「散布図」「管理図」などを、実際に手を動かしながら作成・活用する方法を学びました。 🧠 印象的だったのは“箱ひげ図”!研修中、特に注目を集めたのが「箱ひげ図」。ある別の研修で、アドバイザーの先生が受講者のグループ分けを説明する際に、さらっと箱ひげ図を使って分析されていたのです。まさに“達人の道具”といった印象でした。今回の応用編でも、「箱ひげ図って初めて聞いた」「使い方がよく分からなかった」という声がありましたので、簡単にご紹介します。 📊 箱ひげ図とは? たくさんの数字が「どこに集まっているか」「どれくらいばらついているか」「変わった値があるか」を一目で見られるグラフです。Excelでも簡単に作成でき、データの特徴を直感的に把握できます。 実際の演習では、中津市の3年間の最大風速データを使って、ヒストグラムと箱ひげ図を作成しました。   箱ひげ図を見て視覚的にデータをとらえて分析すると - 風速は4.0〜6.0m/sに集中し、穏やかな日が多いことが分かる   - ひげが上に長く、10m/s以上の強風の日も時々ある   - 外れ値としてプロットされた点から、稀に非常に強い風が吹くことも把握できる   このように、箱ひげ図は「データの全体像」と「例外的な動き」を同時に捉えることができる、非常に便利なツールです。 💬 受講者の声も前向き! 「これまで使っていなかったグラフを実務で活用したい」   「Excelでここまでできるとは思わなかった」   など、研修後には多くの前向きな声が寄せられました。 📅 次回開催に向けて 今回の研修は満席となり、受講希...

9/5(金)「データを活用した問題解決力向上セミナー」を開催しました。

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9月5日(金)、則尾新一アドバイザー(元・豊前東芝エレクトロニクス株式会社/現・自動車メーカー勤務)を講師にお迎えし、**「データを活用した問題解決力向上セミナー」**を開催しました。今回は、会員企業2社から5名の方にご参加いただきました。 <内容> 1.セミナーの目的 今回のセミナーでは、仕事の中で起こる「なぜうまくいかないのか?」をデータで見える化し、問題を整理して解決する力を養うことを目的としました。特に以下の3点を大切にしました。 ・仕事の流れを明確にする 自分たちの業務がどう繋がっているかを理解し、全体像を意識する。 ・事実をデータで確認する 思い込みではなく、実際のデータを集め、同じ現状認識を持つ。 ・問題解決のステップを学ぶ 正しい手順を知ることで、より効果的に問題を解決できるようになる。 2.セミナーの内容 昨年は「紙飛行機を手で投げて飛ばす」演習を行いましたが、今年はさらに発展させ、発射装置を使って飛ばす演習に挑戦しました。 具体的には以下の流れで進めました。  1)発射装置を作る 2)紙飛行機を作る(安定して飛ぶ形はどんなものか?) 3)実際に飛ばす・測定する・記録する ・同じ設計条件のはずなのに、飛んだり飛ばなかったりする…なぜ? 4)データを分析する ・飛距離やばらつきをグラフ化し、安定して飛ぶ「最適条件」を探す。 5)再現性を確認する  ・見つけた条件で本当に安定して飛ぶか、全員で確かめる。 3.セミナーを終えて 今回の演習では、**「発射装置」「紙飛行機の形」「飛ばし方」**といったさまざまな条件が、飛距離や安定性にどう影響するのかを、データを使って明らかにしました。 特に印象的だったのは、あるチームが作ったユニークな機体です。翼を二段に折り曲げ、微妙な角度をつけたデザインで、まるでステルス戦闘機のような姿。講師からも「こんな形の紙飛行機は初めて見た」と驚きの声が上がりました。 今回のセミナーを通じて学んだのは、**「創意工夫」と「データ分析」**の両方が大切だということです。この2つを磨くことで、問題解決力が高まり、結果として企業の成果にもつながります。QC企業会では、今後もこうした力を持つ人財の育成を支援してまいります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=...

8/23(土)人との接し方研修を開催しました。

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  8/23(土)に、川﨑孝幸アドバイザー(ダイハツ九州(株))をお招きして、人との接し方研修を開催し、会員企業5社8名の方にご参加いただきました。 人との接し方、ハラスメント、アンガーマネジメントの3つのカテゴリーで研修は進められ、時に受講者に質問を交えながら、また深く関心しながら研修は進められました。 研修を通して、それぞれの関連もありますが、アンケートの結果などにより受講者が感じた事を事務局なりにまとめると、 <人との接し方> 信頼が職場での活性化につながる。職位に就いたときに参考になる。「時代の変化に対応し、共に成長する」という上司の役割が強調された点が印象に残った。指導とハラスメントの違いを理解することにより、他者を尊重しながら効果的に指導する手法を身につけたいという意欲が湧いた。パワハラビデオにもあったが、信頼関係の重要性も再認識した。 <ハラスメント> パワハラに関する意識づけは非常に効果的であり、感情的になりやすい自分をコントロールすることが求められると感じた。信頼がなければ同じ行動でもパワハラと捉えられる可能性があるため、普段から部下とのコミュニケーションを大切にする必要がある。そして、加害者にならないための予防策として、自分の価値観に偏らず、他者を理解しようとする姿勢が求められることを深く理解した。 <アンガーマネジメント> 怒りを上手に管理することがコミュニケーションの質を向上させると気づかされた。怒りのタイプを把握し、適切に対処することができれば、より良い人間関係を築くことができるだろう。 まとめとして、この研修を通じて円滑なコミュニケーションが実現できれば、職場の生産性も向上するとの確信を得た。今後は、学んだ内容を実践に移し、より良い職場環境を目指していきたい。 という内容の感想をいただいております。皆さん短い時間でしたが、集中して受講されていました。お疲れさまでした。 <事務局より> 今回の研修でも、紹介されていましたが、厚生労働省では、社会的な問題として顕在化してきている職場のパワーハラスメント問題に対応するために、「あかるい職場応援団」というサイトで、職場のハラスメントの予防・解決のための情報提供をされています。 https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/ 一度聞いただけでは、行動変容にまでつな...

7/25(金)ヒューマンエラー対策セミナーを開催しました。

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  7月25日(金)に、椎屋現場経営コンサルティングの椎屋幸雄アドバイザーをお招きし、「ヒューマンエラー対策セミナー」を開催しました。会員企業7社より、計19名の皆様にご参加いただきました。 会員企業への事前アンケートによると、「ヒューマンエラー対策セミナー(研修)」は、最も開催希望の多かったテーマでした。 機械化・自働化が進んだ現在でも、人が介在しないモノづくりは存在しません。椎屋先生の講義では「人間は間違いをおかす動物である」との説明がありました。 皆様の会社で不具合が発生し、その対策を検討する際、「教育や指導を行う」という方法に頼ってはいませんか?確かに教育・指導は最低限必要な対策ではありますが、ヒューマンエラーがなぜ発生したのかという根本原因を、関係者全員で一段高い視点から早期に考えることが重要です。 改善活動(KY活動、なぜなぜ分析、5Sなど)を活用し、ヒューマンエラーが懸念される作業には、エラーを防ぐ視点からの標準化が欠かせません。そして、作業を行う方には、その標準を遵守することを徹底していただく必要があります。 皆様が悩んで悩んで導き出した対策が現場に浸透することで、ヒューマンエラーの再発を一つでも多く防止できることを願っております。 一日、お疲れさまでした。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 大分県立工科短期大学校  ------------------------- 企業連携・交流室 大分県QC企業会 事務局  〒871-0006 大分県中津市大字東浜407番地27 TEL:0979-23-5500 FAX:0979-23-7001 HP: https://www.qc-circle.oita-it.ac.jp/ ブログ: https://qc-circle-oita.blogspot.com/ Email: qc-circle@oita-it.ac.jp =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

6/27(金)「QC手法研修(基礎編)」を開催しました。

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  6/27(金)に、則尾 新一アドバイザー(元豊前東芝エレクトロニクス株式会社/現自動車メーカー)をお招きして、「QC手法研修(基礎編)」を開催し、会員企業7社17名の方にご参加いただきました。 QC手法に関しましては、昨年までの、前田アドバイザーのQC七つ道具の名物講義を受講された方も多かったと思いますが、今年度、則尾アドバイザーにQC手法の基礎部分の研修をお願いしました。 講義は、まずは、QCの考え方をしっかりと理解していただくところから開始。 QC7つ道具の 概要を 一通り理解してもらい、グラフ、パレート図、ヒストグラム、散布図の作成演習。大事なのは、きれいに描 くことで はなく、そこから何が読み取れるか。 則尾先生の講義では、色々なやり方は有るが、便利な道具はどんどん使う。結果を重視し、より効率的、効果的に仕事をすることに主眼を置かれ、昨今話題の生成AIについても紹介され、 同じ演習を生成AIにも回答してもらうなど も実演していただきました。 参加いただいた方は、所属、業務経験、業務内容など様々な方々でしたが、多くの受講者が「内容を理解できた」「業務に役立つ」と評価していただきました。特にパレート図やQC手法の基礎理解、演習の実践が好評でした。講師の説明や進行も概ね適切と受け止められています。一方で、一部に「実例をもっと取り入れてほしい」「進行がやや遅い」との意見もあり、今後は具体的事例の追加や時間配分の工夫により、更なる満足度向上が期待されます。 追記) 今回の、QC手法研修(基礎編)では、手書きでグラフを描きましたが、10/17(金)開催予定の(応用編)では、Excelを活用したQC手法を学びます。時代は、目まぐるしいスピードで変化しています。その変化に追従できるよう、最新の道具を使いこなして、効率的、効果的に業務に生かせるよう、自己研鑽 が必要だと思いますので 、次の研修も積極的に参加して 頂ければ幸いです 。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 大分県立工科短期大学校  ------------------------- 企業連携・交流室 大分県QC企業会 事務局  〒871-0006 大分県中津市大字東浜407番地27 TEL:0979...